イタリア料理の発展

ローマ時代より始まるイタリア料理の歴史は、高度な食文化を持っていました。
1日3食のうち、メインの食事時には時間をたっぷりかけて楽しんでいたと言われています。
中世のイタリアは商業の発展により栄えていき、裕福なローマ人の間で優れた食文化が誕生します。

現在のフランス料理の原型になっているといわれるイタリア料理ですが、カラトリーを使用するなどのテーブルマナーも含め、イタリア料理が他に与えた影響は多大なものといえます。

【トマトとの出会い】

パスタなどの料理にトマトは欠かせませんが、実はトマトがイタリア料理で使われるようになったのは18世紀頃からと比較的新しいです。当時、ラテンアメリカから伝わってきたトマトは観賞用植物でした。
毒があると信じられていたため、口にされることはなかったのですが、それを食用に改良したのがイタリアのナポリ人でした。

そこからパスタソースや肉のトマト煮込みなどに使われるようになり、イタリア料理の現在のスタイルに至ります。
イタリア料理はトマトとの出会いによって、18世紀からの100年の間に大革命をもたらされたのです。

【パスタの歴史】

古代ローマでは生のパスタを焼いたり揚げたりして食べていた歴史があり、それ以降は牛乳や肉などと一緒に茹でるスタイルに変化しました。現在約650もの種類があると言われているパスタの原型は、乾燥パスタとして16世紀半ばに登場しました。

その頃パスタは民衆の食事としてチーズのみをかけたものを手づかみで食べており、現在のようなフォークで巻いて食べるようになったのは1770年代以降のことです。パスタとトマトとの出会いによって、現在のイタリア料理は華やかなものとなりました。

【旬を感じる ”旬感” を大切に】

数多くの日本人料理人を魅了するイタリア料理、現在はイタリアより日本のイタリアン の方が美味しいとイタリア人も噂するほどに成長しています。それは、日本の美味しい食材、野菜、水があるから。四季折々の旬な食材たちを美味しい”瞬間” に調理し、”旬感”を感じていただきたい、そんな想いを込めてリストランテナカモトは日々研磨しております